Festina Lente3

Festina Lente3(ゆっくりいそげ3)は現在進行形。(ゆっくりいそげ 続編)還暦を迎える年から再スタートした日記です。

戦争映画は苦手だけれど

1917 命をかけた伝令

20200319 木曜、何とか仕事のめども立ち、ほっと一息。
見よう見ようと思っていても、なかなか見られなかった映画、
家人からは良かったから是非というお勧めの映画、
けれどもなかなか見る踏ん切りがつかなかった映画。
近隣のシネコンの最後の上映時間に間に合ってやっと見られた
「1917 命をかけた伝令」。(原題は「1917」)


f:id:neimu:20200422021907j:plain


でも、本当は戦争映画はとっても苦手。
NHKの『映像の20世紀』じゃないけれど、怖いもの見たさに近い感覚。
若い頃に読んだ後に知った「西部戦線異状なし」を始め、
リアルタイムで鑑賞した「地獄の黙示録」「プラトーン」は結構トラウマもの。
プライベート・ライアン」はむろん。
硫黄島からの手紙」「戦場のピアニスト」、
自分が旅したことのある異国の地だと、こたえる。



ライフ・イズ・ビューティフル」や「アメリカン・スナイパー」だって。
地域や時代は関係なく、昔だろうが今だろうが、戦争が、飛び交う銃弾が、
人の生き死にが簡単に、一瞬のうちに、奪われていく様を見て気持ちよいはずがない。
今回も話題になっていた「ワンショットの映像の迫力」とやらには興味があったが、
兄を助けるために必死に走り、戦友を瓦礫の中から救い出し、
墜落する飛行機から敵兵を助け出すような心優しい若い兵士が、
あっという間に命を失う様子は、その後の怒涛の展開と映像の中で、
映画後半を際立たせるために余りに軽く扱われているような気がして、
何だかもう、それは見ていて辛かった。


アメリカン・スナイパー [Blu-ray]

アメリカン・スナイパー [Blu-ray]

  • 発売日: 2015/12/16
  • メディア: Blu-ray

辛いのになぜ見るのかって? 
じゃあ、なぜこんな映画は作られ続ける?
聞かなくてもわかっているでしょう?


戦争を知らない世代が演じる戦争の一幕。
冒頭の景色と終幕の景色が重なるブックエンド形式、
草原と花という自然の中で、
何とも醜く哀しい人間の諍いが、生と死が哀しすぎて辛かった。