紙魚の住処 ネズミの心配
本と図書館と我が家
今朝、日曜は青空、気分は悪くなく、
2度目の洗濯機を回している間に、久々に肉じゃがを作る。
ちゃんと牛肉で、おまけに玉こんにゃく入り。
今は木瓜ぐらいしか咲いていない我が家だが、
あと1週間もすれば家庭菜園の菜の花が咲きそうだ。
膝は痛くても食欲は無くならない。
関東に住む友人が、落ち着いたら図書館シリウスへ行こうという。
本と星が一緒に?
何でもとても素晴らしい図書館なんだそうだ。
コロナ影響下、都会の図書館開館は危うい現在だが。
読書メーターのイベントに参加したくても、既定の100冊も本を選べるか?
選べないなあ、かといって、10冊未満も寂しいなどと思いながら、うとうと。
あれもこれも、影響を受けた本、どういう意味で影響を受けた本?
基準は何と? リアルタイムで? 若い頃の? 仕事をしてから?
人生で影響を受けた本は沢山あれど、選択基準が実に曖昧でぶれる。
- 作者:スチュアート ケルズ
- 発売日: 2019/03/20
- メディア: 単行本
偏った読書生活を思いめぐらす私の耳に、
頑張って片付けたはずの実家の台所からネズミの鳴き声が。
ああ、野中の木造建築は如何せん、侵入者を防ぎきれない。
カラスが屋根のアンテナをつつき、洗濯機の裏に蛇がとぐろを巻き、
かつて玄関の三和土の板の隙間から野良猫がセキセイインコを攫い、
軒下や植木鉢の陰に蜂の巣、羽目板から鳥が、
食べようと思っていた蜜柑や金柑はいつの間にかムクドリにつつかれ、
夏の果物類はカナブンとナメクジに、庭も家の中も自然と共存状態で…。
同様に我が蔵書も紙魚の住処となっているに違いない。
湿気の多い我が国の本、図書、蔵書、木造の家をきしませつつ、
食物連鎖の片隅にひっそりと、音もなく、本を食(は)んでいる。
大っぴらに何でも齧りに来るネズミは更に心配。
春の心配。